こどもアトリエ青 Kids Atelier Blue

アートをツールに子供の心を育むお手伝いをしています

こどものまちおおつ2018

今年も11月23日・24日  こどものまちおおつ が開催されます。こどもアトリエ青も2015年の立ち上げから関わらせて頂き、2017年まで3年間連続で参加致しました。今年は個人的な事情で参加を見合わせましたが、色々なブースがたくさんあって独特の参加型のお祭りみたいなものですので、是非ご参加下さい。

 

チラシPDFはこちらからご覧になれます。

http://www.city.otsu.lg.jp/material/files/group/59/kodomonomachichirashi.pdf

詳しくは大津市のページから

http://www.city.otsu.lg.jp/kanko/event/20809.html

 

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かくれんぼ

託児的ワークショップの内容はNちゃんが主導権を持って、おじいちゃん役の私はルールを一緒に決める事にしてみました。主導権を持つということは小さいながら責任が発生します。遊びの中でそれを少し理解できる様にするのが大事ですね☺️

この日は、折り紙を折っては画用紙にコラージュしてペタペタ貼った後は、かくれんぼをしました。自分の子供とかくれんぼをしたのが24年くらい前ですが、鮮明に記憶が蘇りました!

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その後はタブレットでお互いに撮影し合って、短編映画を作りました。たまたまこのワークショップをしている事を知っている私の友人の腹話術師であり、大道芸パフォーマーニッシャン堂がマリオの格好で来てくれましたが、ヒゲがないのでなんだかよくわからないキャラでした😆

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ニッシャン堂も子供を愛し愛されています☺️

 

大人が童心に返って子供と遊ぶのではなく、大人が持っている子供の部分を出して、あくまで大人として子供と対等に接するべきだと思います。

予定調和をやめてみたら

わくわくワークショップの会場のほか私の大人の水彩画教室などかれこれ5年間お世話になっている大津市市民活動センターさんのイベント「絵画コンクール2018」をご紹介します。ご興味のある方は是非ご参加されてみては如何でしょうか☺️

詳細はこちら→     http://movementotsu.com/bill/art.bill.1808.pdf

 

ところで、こどもアトリエ青は、アートに取り組む方向性がこれとは全然違うな〜と改めて思いました。どちらが正しいとかではなく、私はアートを通して子供の自我の素の部分を感じ取るところから始めます。取り組むのは、会話だけでは不可能な心と心のコミュニケーションです。それからゆっくりとその子の独自性を見過ごさずに観察します。ここで焦ってはいけません。この時間が思春期以降の成長に大きな影響を及ぼします。だから啓発やメッセージに寄せて絵を描くとそれらは全部隠れてしまいます。一時的とはいえ、早く大人になってしまわざるを得ないからです。そこから素に戻るのに30年掛かったりします。

今日は今まで何回か私のワークショップを受けてくれている小一のS君がお母さんと遊びに来てくれました。彼の幼稚園の時の作品は2017年にセルビアの国連小学校でも展示しました。

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この時は、技法などをレクチャーしたのですが、今日は彼が描きたい様に描いてもらいました。すると凄いアートが生まれました!

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これを見て何もかもが中途半端でまとまっていない!これのどこがいいの?と反感を持つ方が非常に多いのは理解しています。しかし、ここには彼の息遣いが全部正直に出ています。逆に言えばそれだけが存在します。これはなかなか稀な事です。彼は自分の思う通りに表現出来ない線を白絵の具で消しました。でも、新たな描き込みはありません。それは、どう描くべきかまだわからないからです。妥協したくないから描かないのです。失敗ではないし、未知数です。

私はこの絵を見て、予定調和が一切ない事に感動しました。絵描きが一番恐れる結果が予定調和なのです。大人の絵画教室では、「手際良くまとめたい。人より上手く描きたい。容量よく進歩したい。」など、全部いい絵の邪魔になる雑念を持つ方が大半です。嘆かわしい事です。いづれS君がすごい絵を描くだろうと非常に楽しみになりました。そして、私は絵描きとしてまた子供に一本取られてしまったのです😆  

この絵をもらってもいいかと尋ねると「欲しいならあげるよ」と言ってくれました。「S君、ありがとう。またいつでも来てね!」と言って別れました。